「お別れ」という時間に寄り添う、葬祭プランナーに迫る
ABOUT
葬祭プランナーとは、
通夜・葬儀の“人生の最期”に関わるセレモニーを、
ご遺族に寄り添いながら企画・運営する仕事です。

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ご遺族との打ち合わせから、会場の準備、式全体の進行や司会、アフターフォローに至るまで、
葬儀に関する一連のプロセスをトータルでサポートします。単なる「儀式の準備」ではなく、
遺されたご家族の気持ちに寄り添いながら、“その人らしいお別れ”を形にすることが、この仕事の本質です。
「葬儀プランナー」や「葬祭ディレクター(資格名称として用いられることもあります)」などの呼び方の違いはありますが、仕事内容は同じです。
葬祭プランナーは、ご遺族の想いに基づいたプランニング能力とホスピタリティが求められる専門職です。
現代の葬儀は、形式や規模が多様化し、家族葬や無宗教葬など“個人の想い”を重視したスタイルが増加しています。そのため、葬祭プランナーには、臨機応変な対応力・細やかな気配り・高い傾聴力が必要です。
ですが、未経験からのスタートも多く、ホテル業や飲食業をはじめとした
接客業・介護職などからの転職者も多数いらっしゃいます。
「誰かの力になりたい」「人に寄り添う仕事がしたい」という気持ちがある方に、ぴったりの仕事です。



JOURNEY
YES!未経験からでも葬祭プランナーを目指せます。

「葬祭業は経験者しかなれない」と思われがちですが、実際は未経験からスタートされる方が大多数。
専門的な知識やマナーは、入社後の研修や現場でのOJTでしっかり学べます。
さらに、葬祭ディレクター資格の取得支援制度を用意している企業も多く、キャリアチェンジにも最適な業界です。
STEP
00
葬祭プランナーとして働くうえで、言葉遣いや立ち居振舞い等基礎的な内容や、葬儀のマナー、
宗教や文化の違いを理解しておくと安心です。専門書や業界セミナー、インターネットを通じて
学ぶこともできますが、事前学習は必須ではありません。
実際には、未経験で業界に飛び込む方が大多数で、入社後の研修を通じて知識やスキルを身につけていくケースが一般的です。独学で学ぶ場合は、書籍や資料を活用して数ヶ月で基礎を押さえることも可能ですが、「まずは業界に飛び込んでから学ぶ」というのも大切な選択肢です。
STEP
01
基礎知識は入社後の研修でも学べるため、知識ゼロでも就職活動はスタートできます。
葬儀業界では、未経験から挑戦できる葬儀関連企業もあり、
求人は転職サイトや採用ページ、ハローワークなどで探せます。
選考では専門スキルより「人柄」「コミュニケーション能力」「学ぶ意欲」「責任感・誠実さ」が重視される傾向があります。
「人の役に立ちたい」「誰かに寄り添いたい」という気持ちを面接でしっかり伝えることが大切です。
STEP
02
入社後は、葬祭プランナーとして必要なスキルを実務を通して学ぶ段階です。
STEP00で基礎知識を身につけていた場合でも、実際の現場では宗教や葬儀の知識をさらに深め、
具体的なオペレーションや提案力を習得していきます。
葬儀関連企業によって研修内容は異なりますが、多くの場合は以下のような流れです。
・接客マナーや商品知識の研修
・先輩社員の現場への同行によるOJT
・実際のオペレーションや提案力
この期間は3~12ヶ月程度が目安で、給与を受け取りながら学べる点も大きな魅力です。
実際の現場で経験を積むことで、少しずつ「葬祭プランナー」としての自信が育っていきます。
STEP
03
研修を終えると、一人前の葬祭プランナーとしてお客様を担当できるようになります。
具体的には、打ち合わせ・プラン提案、葬儀の運営や司会、そしてアフターフォローなど、現場の最前線で活躍する日々が始まります。
さらに、葬儀業界にはスキルアップのチャンスも豊富にあります。社内資格の取得、外部セミナーへの参加、他部署との連携による業務改善、そして何よりも顧客満足度を高めるための経験の積み重ねが、あなたをさらに成長させてくれるでしょう。






TRAITS
葬祭プランナーに向いているのは、
「相手の立場に立って考えられる人」です。

傾聴力が高く、
相手の気持ちを大切にできる

周りの人のために行動することに
やりがいを感じられる

小さな変化や気づきを見逃さず、
適切に対応できる
この3つのどれかに当てはまるなら、
きっと現場で活躍できます。
SCHEDULE
葬祭プランナーの1日は、打ち合わせや準備、通夜・葬儀の運営などで構成されています。
なお、通夜日と葬儀日では業務内容や流れが異なります。
通夜日は打ち合わせや会場準備、通夜の運営が中心で、
葬儀日は葬儀・告別式の運営や火葬手続き、アフターフォローが主な業務となります。
09:00
出社後、引継ぎを確認した上でご遺族との打ち合わせに備えます。
10:00
ご遺族と葬儀の予算や参列者・式の内容等の打ち合わせを行います。
さらに故人様のお人柄やお好きだったものを伺い、その方らしい式を実現できるよう丁寧にお話を重ねます。
11:00
打ち合わせでお伺いした内容について、物品の発注や、式場の設営対応を行います。
ミスや漏れがないよう、細かい部分にまで気を配り、ご遺族が安心して式を迎えられるよう準備します。
13:00
15:00
故人様の身を清め、旅立ちの準備をする儀式のことをいいます。
身支度を整え、旅立ちをお見送りするもので、ご遺族立ち会いのもと、丁寧に執り行います。
16:00
どなたから何が届いたのか、内容や数量に間違いはないか、などを確認します。
より良い式となるよう、式場全体の配置や見栄えなどを考慮して調整を行います。
17:00
受付は、会葬者が最初に訪れる場所です。記帳・香典の受け渡し、返礼品の配布がスムーズに行えるよう準備をします。また、開式前にはお寺様との事前の打ち合わせもしっかりと行います。
18:00
お通夜では、式が滞りなく行えるよう、司会を行います。落ち着いた、丁寧で心のこもった進行で、安心してお別れができる場を整える大切な仕事です。
19:00
通夜の後には、通夜振舞いのご案内や翌日の葬儀に向けた打ち合わせを行います。
当日の疲れをねぎらいながら、翌日も滞りなく式を進められるよう準備します。
20:00












CHALLENGE
「感動の仕事」と言われる一方で、
葬祭プランナーには体力的・精神的な負担も伴います。
長時間の立ち仕事や、深い悲しみの中で
ご遺族に寄り添う対応が求められることもあります。
※葬儀関連企業によっては深夜対応が発生する場合もありますが、分業制などで深夜対応を避けるオペレーションをとっている会社もあります。
しかし、その分
「あなたが担当でよかった」という言葉を
もらえる瞬間は何物にも代えられません。

やりがいと大変さ、両方を知ることで、
葬祭プランナーという仕事の本当の価値が見えてきます。


葬祭プランナーとして働く中で、最も心に残るのは、ご遺族からいただく「ありがとう」の一言です。誰かの役に立った、やってよかったと実感します。その言葉が何よりもモチベーションになります。

不規則な勤務や精神的なプレッシャーもこの仕事の現実です。それでも多くのスタッフが続けるのは、「やりがいがそれを上回るから」です。


REASON
実際の現場の声を通して、
葬祭業のリアルなやりがいをお伝えします。

前職は営業職でしたが、数字ばかりを追いかける日々に疑問を感じていました。そんな時に出会ったのが葬祭プランナーという仕事です。ご遺族の想いに寄り添い、誰もが迎える最期の節目を彩る仕事に惹かれました。『ありがとう』と直接言っていただける瞬間が、この仕事を選んで本当に良かったと思える理由です。

まったくの未経験からスタートしましたが、研修制度や先輩のサポートが充実していたおかげで安心して成長できました。最初は不安もありましたが、現場で経験を積むうちに、今ではご遺族から信頼されるプランナーとして独り立ちできるまでになりました。『未経験でも人に寄り添う気持ちがあれば大丈夫』──それを証明できる仕事だと思います。


小説『ほどなく、お別れです』を知って、葬儀業界に興味を持ちました。華やかさはないけれど、誰かの人生の大切な節目に携わることができる仕事は、とても尊いものだと感じています。現実の現場は想像以上に大変なことも多いですが、それ以上にやりがいを感じられる毎日です。


PURPOSE


MESSAGE
まずは一歩、葬祭プランナーの世界へ
映画公開をきっかけに注目が集まる葬祭プランナーという仕事
「葬祭プランナーってどんな仕事?」──その興味が、はじめの一歩です。
未経験からでも挑戦できる仕事だから、気になった今、少しだけ踏み出してみませんか?
