葬祭プランナーに
なるには

COLUMN

服装・身だしなみ・所作

「見た目とふるまい」で信頼を築く、
葬祭スタッフの服装・身だしなみチェックガイド

葬儀の現場では、ご遺族や参列者と接するあらゆる場面で「第一印象」が大切になります。
服装や身だしなみ、立ち居振る舞いなど、基本の所作を整えることは礼儀作法の一部であり、信頼感を生む要素でもあります。
今回は、葬祭スタッフに求められる身だしなみ・所作の基本と、日常的に確認しておきたいポイントを解説していきます。

身だしなみの基本と確認ポイント

身だしなみで最も大切なのは「清潔感」と「統一感」です。
黒を基調とした礼服を正しく着用し、シャツにシワがないか、靴に汚れや傷がないかを確認しましょう。名札やポケットまわり、小物の配置にも注意を払うと、全体が引き締まって見えます。髪は顔や襟にかからないよう整え、爪は短く清潔に。手の甲や指先は意外と目に入りやすいため、荒れや乾燥もケアしておくと安心です。化粧や香水は最小限にとどめ、ご遺族が不快に感じないよう配慮しましょう。
勤務前には鏡で全身を確認し、「この姿でご遺族の前に立てるか」「ご遺族に安心感を与えられるか」を基準に最終チェックを行いましょう。日々の小さな積み重ねが、信頼を築く第一歩になります。

所作の基本と現場での心得

所作のポイントは、一つひとつの動作に心を込め、丁寧に行うことです。
お辞儀は背筋を伸ばし、角度を意識して静かに行います。歩く際は姿勢を正し、物を渡す際は両手で、受け取る際は軽く会釈を添えるのが礼儀作法の基本です。
話すときは、やや低めで落ち着いた声のトーンを意識し、言葉づかいは丁寧に。感情が出過ぎないよう気をつけることも大切です。
葬祭の現場では、ご遺族の心情に寄り添う姿勢が何よりも求められます。動作を丁寧に、急がず静かに行うことで、落ち着いた空気をつくることができます。

日常から使える第一印象を整えるチェックリスト

日々の点検を習慣にすることで、安定した印象と行動につながります。次の点をチェックしましょう。

・制服や靴、名札、ペンなどが清潔できちんとそろっているか。
・髪型や爪、手元が清潔に保たれているか。
・お辞儀や立ち方、歩き方が乱れていないか。
・ハンカチやメモ、筆記具など、必要な持ち物がそろっているか。

こうした点を確認すると、現場での所作にも余裕が生まれます。

まとめ

葬祭の現場では、服装や動作のひとつひとつが信頼を左右します。
そのためにも、普段から見た目を整え、丁寧な所作を心がけることが大切です。そうした日々の準備と気配りの積み重ねが、信頼を築く力へとつながっていきます。