葬祭プランナーに
なるには

COLUMN

仕事紹介

葬祭プランナーだけじゃない?
葬儀で活躍するさまざまな職種

葬儀の仕事というと、ご遺族の担当を務める「葬祭プランナー」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、葬儀の現場では、故人様のお迎えから初動対応、式場運営、事務、電話相談まで、複数の職種が連携しながら一つの葬儀を支えています。ここでは、葬儀業界で活躍する代表的な職種と、その役割の一例をご紹介します。

葬祭プランナー

葬祭プランナーは、ご遺族の相談窓口として、葬儀全体の流れや内容を一緒に考える仕事です。故人様の人柄やご遺族の想いを伺いながら、葬儀のお打ち合わせを行い、当日のご案内や式後のフォローまでを一貫して担当します。ご遺族の気持ちに寄り添い、分かりやすく説明できる姿勢が重視されます。

ドライバー

葬祭車両を担当するスタッフは、病院やご自宅へのお迎えは寝台車で伺い、会館から火葬場へのご出棺は霊柩車でお連れするなど、場面に応じた車両で故人様を安全にお送りします。安全運転はもちろん、道の状況や停車位置に気を配り、ご遺族が落ち着いてお見送りできるよう配慮することも大切な役割です。運転そのものが、ご遺族への気遣いとして表れる仕事と言えます。

コールセンター

コールセンターは、葬儀の依頼や事前相談の電話を受ける窓口です。「何から始めればよいか分からない」という方も多いため、状況を伺いながら必要な手順を一つずつ案内し、不安を和らげる役割を担います。顔が見えないからこそ、声のトーンや言葉遣いから安心感を届けることが重視されます。

受付事務

受付事務は、発注や請求書作成といった事務業務に加え、来館されたお客様の受付対応などを行います。複数の会館とやり取りしながら現場スタッフと連携し、会館運営を事務面から支える役割です。正確な事務処理と、丁寧な接客の両方が求められます。

セレモニースタッフ

セレモニースタッフは、ご葬儀当日の運営補助を担当します。式場や受付の設営、ご遺族や参列者へのお茶出し、返礼品の準備、清掃、焼香のご案内など、式の進行に必要なサポートを幅広く担います。目立つ仕事ではありませんが、細やかな動きが式全体の円滑な運営につながる、欠かせないポジションです。

司会スタッフ

司会は、葬儀当日の進行を担い、式全体が滞りなく進むように場を整える役割です。事前にご遺族とお打ち合わせを行い、故人様のお人柄や歩まれてきた道、ご趣味、交友関係などを伺ったうえで、葬祭プランナーとも当日の流れをすり合わせます。当日は、いただいた情報をもとに式の司会進行を行い、参列者への案内なども含めて、落ち着いた雰囲気の中でお見送りの時間を支えます。

納棺師

納棺師は、故人様のお見送りに向けて身支度を整え、納棺までを支える専門的な役割です。ご遺族が故人様と向き合う大切な時間でもあるため、所作や声掛けを含めて、丁寧さと落ち着いた対応が求められます。

まとめ

葬儀の現場では、葬祭プランナーのほかにも、ドライバー、コールセンター、受付事務、セレモニースタッフなど、多様な職種が協力しながら、ご遺族と故人様の大切な時間を支えています。人と直接向き合う仕事から、運転・事務・式場運営のサポートまで、自分の得意分野に合わせて葬儀の仕事に関わる選択肢があることも、この業界の特徴です。