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名古屋市の大規模災害想定訓練に参加しました

 11月6日(月)、名古屋市との間で締結した「災害時における棺等葬祭用品の供給及び霊柩自動車輸送の協力に関する協定」に基づき、熱田区の災害訓練に参加しました。ティアは、大きな災害が発生した際に地域社会に貢献できることの一つとして各自治体と地域防災協定を結んでいます。2019年に名古屋市と締結した「災害時における棺等葬祭用品の供給及び霊柩自動車輸送の協力に関する協定」はそのうちの一つです。

近く発生するとも言われる、南海トラフ地震。巨大地震になった場合には名古屋市も大きな被害が予想されることから、各区においても対策に力を入れています。このような中で、熱田区は名古屋市体育館を利用した遺体安置所の開設運営訓練を毎年開催しています。ティアは協定締結以降、この訓練に毎回参加を行っており今回が第5回目の参加となりました。訓練に参加されたのは、熱田区警察署、消防署、区役所、熱田区保健センターの他、熱田区医師会、熱田区歯科医師会、また、ティアと同じように協定を結んでいる各企業様です。

訓練は、『名古屋市を含む南海トラフの広い範囲で大規模な地震が発生し、熱田区においても震度6強の揺れを記録するとともに、津波が到達したことにより熱田区全域に多数の死者、行方不明者が発生。このような状況を踏まえ、名古屋市体育館に遺体安置所を開設した。』という想定のもとで進められました。今回は、この安置所に3体のご遺体が搬送されたという状況の下で、身元不明の場合、ご遺族が探しに来られた場合、など様々なケースにどのように対応すべきかを手順を追って確認をしていきました。検視やご遺族への対応、火葬手続きなど、実際に発生した時を想定しながら進められる訓練に立ち会いながら、このような状況がいつ発生するとも知れないことに改めて気が付かされました。

この訓練の中で、ティアはご遺体の搬送を対応させていただきました。日頃の業務において霊柩車や寝台車などのドライバーを務めるスタッフが訓練に参加し、ご遺体の移動に関する動線等を確認しました。訓練の中では、通常時において搬送時に使うストレッチャーなどが実際の災害時には使えるのか、など、その場を想定するからこそ出てくる疑問が出され有意義な場となりました。現時点では、災害規模は未知数であり、ティアとしてもいざ起こった時にどのような対応ができるものなのかは分かりません。しかしながら、このような機会を定期的に設け訓練をしておくことが万が一にも大きく役立つように思いました。

名古屋市の各区において今後さらにこのような訓練機会を設ける予定とのことで、これからもティアとしてできる限りのご協力をさせていただければと考えています。

本日、名古屋市は秋晴れの穏やかな一日です。こんな日常が一気に変わってしまうような自然災害が起こらないことを祈ります。