火葬許可証を渡す
まず「火葬許可証」を火葬場のスタッフに渡します。葬儀社に依頼している場合は、死亡届の提出から、火葬許可証の提出までを代行するケースが一般的でしょう。
葬儀・葬式の流れ「喪主・ご遺族の方」
火葬の流れについて 当日の準備や必要な持ち物まで徹底解説
火葬に立ちあった経験があっても、喪主の立場となれば役割も異なります。初めての経験で流れがわからず、戸惑ってしまうことにもなりかねません。そんな時、事前にどのように振る舞うのかを知っておくことで不安は少なくなります。こちらでは、出棺から火葬までの流れを紹介します。
棺に納めたご遺体を焼却し、残ったご遺骨を葬るのが火葬です。ご遺体を土に埋める土葬も法律上は認められていますが、禁止している市区町村が多いのが実情です。また、衛生面でも火葬の方が安全であるため、現在の日本ではほとんどの場合、火葬による弔いがなされています。
火葬の概要 | |
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立ち会う人 | 親族 |
場所 | 火葬場 |
所要時間 | 1時間~2時間半 |
火葬場の一般的な営業時間 | 9時~17時頃まで |
服装 | 原則は喪服 |
火葬の費用 | 自治体によって異なります |
火葬許可証 | |
茶菓・食事 | |
骨箱・骨壺・骨上げ箸 |
葬儀・告別式が終わり、故人との最後のお別れのあとは火葬場へと移動します。その際、火葬場に持っていくものを準備します。貴重品などは肌身離さず持って行き、当日までに購入や手配をしておく必要があるものは忘れずに前もって準備しておきましょう。
ただし、必要なものは火葬場によっても異なるため、葬儀社のスタッフにも事前に確認しておくと良いでしょう。
忘れてはならないのが「火葬許可証」です。この許可証がないと火葬ができません。葬儀社に預かってもらえる場合は、万が一を考え管理をまかせるようにするのがおすすめです。書類の名称は発行する自治体によって異なります。無事に火葬が終わると判が押され、納骨時に必要書類として戻ってきますので、なくさないようにしましょう。
火葬している間の1時間~2時間程、控室での待機となります。待機中は、同行者をもてなすためにお茶やお菓子を用意するのがマナーです。一方で、火葬場によりお茶を用意してくれる場所もあるので、事前に葬儀社のスタッフへ問い合わせておくと安心です。食事を振る舞う場合もあります。
骨箱や骨壺など、お骨を納める箱は葬儀社が用意してくれる場合と、そうでない場合があります。葬儀社に確認し、自分たちで準備する場合は出棺の際に忘れないように持参しましょう。地域や納骨する場所によって骨壺の大きさが変わってくるので、迷ったら葬儀社に遠慮なく相談してください。
出棺のあとは火葬場へと移動します。一般的に火葬場には、ご遺族や近親者、ごく親しい間柄のご友人が同行します。火葬場へは、故人と喪主を乗せた霊柩車を先頭に、続いて遺族はマイクロバスなどの車両に乗って向かいます。
まず「火葬許可証」を火葬場のスタッフに渡します。葬儀社に依頼している場合は、死亡届の提出から、火葬許可証の提出までを代行するケースが一般的でしょう。
ご遺体を火葬炉に納める前に、炉の前で宗教儀礼が行われます。
仏教の場合、宗教者がお経を読み上げて焼香をし、最初に喪主、続いて遺族、親族、友人の順に焼香と合掌をします。
遺族のみで行う場合もあります。
宗教儀礼が終わると、そのまま柩は火葬炉へ運ばれていきます。通常火葬が終わるまでの時間は1時間~2時間ほど。火葬に立ち合う方々は火葬場の待合所に移動します。喪主や遺族は宗教者や参列者をお茶やお菓子でもてなしながら、静かに火葬が終わるのを待ちます。
火葬後は炉の前に戻り、遺骨を骨壺に入れる「拾骨」を行います。拾骨とは、遺族や近親者で骨上げをすることを言います。遺骨を拾い上げる際、基本的には歯を納め、その後足から頭へと順番に拾い上げます。最後には、故人と最も深い縁を持つ方が喉仏を納めます。
特徴 | |
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前火葬(骨葬) | 葬儀・告別式に先立って火葬が行われる葬儀 |
火葬式(直葬) | 火葬のみを行う葬儀 |
火葬 → 葬儀・告別式 → 納骨
葬儀・告別式の後に火葬するのが一般的ですが、地域によっては葬儀・告別式に先立って火葬する慣習も存在します。これを前火葬、もしくは骨葬と言います。
前火葬では一般的に午前中に出棺し火葬を行います。その後に葬儀・告別式を行い、最後は納骨を行います。
通夜や葬儀、告別式を執り行わず、親族や友人など親しい関係者のみが出席して火葬のみを執り行う葬儀。
引用:公正取引委員会「葬儀の取引に関する実態調査報告書」
火葬式(直葬)は上記のように定義されています。2000年代にメディアで注目され、その後低価格な「直葬」が注目されるようになりました。
火葬場では故人の生前の姿に対面できる最後の機会です。火葬場での時間が決まっているため、思ったよりもゆっくりとはできないかもしれません。当日に故人との対面にしっかりと気持ちを切り替えられるように事前準備を行いましょう。ただし、火葬場によっては、故人との対面ができない場合があるため、注意が必要です。このページが少しでもお役に立てば幸いです。
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監修:ティアアカデミー
セレモニーディレクターを育成する組織として、入社する社員の教育や入社後の研修を実施。葬祭ディレクター技能審査(厚生労働省認定) 1級葬祭ディレクターの資格を持つ講師も在籍。独自の資格制度である「ティア検定」を創設し、毎年数百名の葬祭ディレクターの審査を実施している。