弔電

「ご参列の方」

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葬儀に参列できないときに送る「弔電」とは

親しかった方の訃報を受けたとき、さまざまな都合で葬儀に参列できない場合もあると思います。 そんなときは弔電やお悔やみの手紙で、ご遺族の方々へお悔やみを伝えるようにしましょう。

1. 弔電とは?

弔電とは、やむを得ず葬儀に参列できないときなどに、喪主・ご親族に対して弔意を表す電報を送ることです。
訃報を受け、参列できない場合にはすぐに打電しましょう。
遅くとも、告別式の3時間前までに届くように手配するのがベストです。
ただし弔電はあくまでも略式のものですので、あなたが生前お世話になった方の場合には、できるだけ早い時期に弔問するようにしましょう。

2. 弔電の送り方

弔電の種類には、NTTを利用する方法と、インターネットサービスを利用する方法があります。
早く送りたい場合はNTTを利用し、時間がある場合は比較的安価なインターネット電報サービスを利用するのがおすすめです。

3. 敬称

弔電を送る際の宛名は喪主宛にし、喪主が誰か分からないときは、「故○○○様御遺族様」とします。
故人宛に送るものではありませんので、注意してください。
敬称を用いる故人は、喪主から見た関係で表します。

敬称一覧表
ご尊父ごそんぷ様・お父様・父上様
ご母堂ごぼどう様・お母様・母上様
祖父 ご祖父様
祖母 ご祖母様
ご主人様・ご夫君ごふくん
奥様・奥方様・ご令室ごれいしつ様・ご令閨ごれいけい
息子 ご子息ごしそく様・ご令息ごれいそく
ご息女ごそくじょ様・ご令嬢ごれいじょう

4. お悔やみの手紙

お悔やみの手紙を送る

訃報を受けたら、まずは弔電で弔意を伝え、併せてお悔やみ状を初七日までに出しましょう。便箋は白地のものを使い、封筒は1重のものを使用します。2重のものには「不幸が重なる」といった意味合いがあるため、2重の封筒は避けましょう。
慣れない場合は毛筆でなくてもかまいませんので、必ず手書きで書くようにしてください。
文章を書くときには、以下の点に気をつけます。

  1. point
    通常、「拝啓」などの頭語は記載しません。あいさつ文なども省いて、すぐに本題へ入ります。また、自分の近況なども記載しないようにしましょう。
  2. point
    「重ねがさね」「度々(たびたび)」「益々(ますます)」「また」「再び」「追って」など、繰り返しを意味する忌み言葉は避けましょう。
  3. point
    繰り返しを意味する言葉を避けるため、追伸なども記載しません。
  4. point
    慰め、励ますことを中心に、簡潔にまとめます。
  5. point
    頭語がないので、「敬白」などの結語も記載しません。

次に、具体的な文例をご紹介します。

文例

ご主人様がご急逝されたとのお知らせを承り、驚きとともに悲しみにくれております。

ご家族の皆様にはさぞかしお力落としのこととお察し申し上げます。
とりわけ奥様のお嘆きを思うとお慰めのことばもございませんが、
どうぞこのうえは一日も早く立ち直られますよう、お祈り申し上げます。

私はただいま札幌支社赴任中の身にて、 ご葬儀に間に合いませんことをどうかお許しください。

ご霊前にお花をお供えいただきたく、心ばかりのものを同封いたしました。

遠路よりご主人様のご冥福をお祈り申し上げます。

合掌

このように、お悔やみ状には、

  1. 逝去を知った驚きの気持ち
  2. ご遺族の気持ちを慰め、励ます言葉
  3. 葬儀に参列できなかったことへのお詫び
  4. 同封した香典をご霊前に供えていただくお願い
  5. 故人の死を悼み、冥福をお祈りする言葉

などの要素を込めます。短い中にも、心のこもった手紙になるようにしましょう。