親族・参列者へのマナー 「喪主・ご遺族の方」 葬儀のことならティア 葬儀・葬式の知識 喪主・ご遺族の方 親族・参列者へのマナー 公開日:2019年6月17日 更新日:2019年8月7日 ご親族や参列者へのマナーについて 喪主様やご遺族にとって、お通夜・葬儀にご参列いただいた方々へのもてなしも大切な役割です。 地域によって方法も様々ですので、迷ったときは葬儀社へ相談していただくことをお勧めします。 1. 参列者の接待 通夜振る舞い(中部地方) お通夜の参列者(弔問客)が、休憩を兼ねてお茶を召し上がっていただけるよう席を設けます。 一般的に会食の部屋等にテーブルを設け、お茶と薯蕷(上用)饅頭などを準備し、振る舞います。 また、地域によっては参列者に食事を振る舞うこともあります。 故人を偲び、お互いに語り合いながら会食をするという昔からのならわしです。 そもそも「精進料理」とは肉・魚介類を用いないものですが、最近では寿司や刺身などを出されることもあります。地域のしきたりを葬儀社に確認しておきましょう。 また、料理は葬儀社が手配してくれますが、依頼する場合は人数を確認して早めにお願いしなければなりません。しかし実際には、お通夜に何人来られるかを予測することは難しいため、割子弁当ではなく寿司桶やオードブルを手配することをお勧めします。 また、受付をお手伝いしていただいた方へのお食事も忘れずに手配しましょう。 お茶や薯蕷(上用)饅頭、食事などは、葬儀社で用意することができます。地域によってはこの習慣がないところもあります。 焼香の立礼 焼香の立礼とは、喪主様やご遺族が焼香所の横に立ち、ご参列された方一人ひとりに一礼することです。但し、異なる習慣もあります。その際は、葬儀担当者が喪主様の立ち位置などを案内してくれますので、ご安心ください。 2. 精進落し料理 精進落し料理とは、本来忌明けに行うもので、この日から肉や魚を使った通常の料理を食べ始めることからきた習慣です。 しかし、現在では葬儀当日の初七日法要後に、ご出席いただいたご遺族やご親族の皆様に対して労をねぎらうための席となっています。 料理の数 一般的に、料理関係は葬儀社で手配できますのでご安心ください。 お通夜終了後と葬儀開式前に、葬儀担当者が精進落し料理の数を喪主様へ確認いたします。 料理は急な手配ができないため、初七日法要まで立ち会われるご親族の人数をしっかり確認していただく必要があります。また、お子様がいらっしゃる場合、子供用料理もございますので、大人何名分、子供何名分と確認していただくことをお勧めします。 その他、寺院(宗教者)の料理も確認が必要です。初七日法要のお勤め後、宗教者の方が食事の席に同席される場合もあります。食事をされない場合は、御膳料をご用意します。 寺院(宗教者)への食事の確認は、喪主様もしくは葬儀社が行います。 食事の席順 食事の席は、寺院(宗教者)の方が同席される場合は上座に案内し、友人が同席される場合は友人が続きます。 喪主様・ご遺族はもてなす側になりますので、下座に座るのが一般的です。 また、精進落し料理の席ではご親族がそろっていますので、忌明法要や納骨の日時や場所などについての打ち合わせをしておくと良いでしょう。 挨拶 会食に入る前の挨拶では、お通夜・葬儀とお世話になったお礼の言葉、ご尽力への労をねぎらう言葉などを添えるとよいでしょう。ご親族に向けた挨拶となりますので、中には「かたい話は抜きで」と言われる方もいらっしゃいます。 喪主挨拶の一例 はじめの挨拶 本日はお忙しいところ、最後までお見送りいただきまして誠にありがとうございました。 また、こうして精進落し料理の席にまでおつき合いいただき、あらためてお礼申し上げます。 おかげさまで滞りなく葬儀を終えることができ、亡き○○○○もさぞかし喜んでいることと思います。 ささやかではございますが、精進落し料理のお膳をご用意いたしました。 どうぞお時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。 終わりの挨拶 皆様、本日はお忙しい中、また遠方よりお越しの方もお時間を頂戴しまして、誠にありがとうございました。 これをもちまして、お開きとさせていただきたいと存じます。 ○○○○がいなくなり寂しくなりますが、皆様方のご指導のもと家族力を合わせ、一生懸命○○○○のあとを守っていこうと思っております。 どうか、これからも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 本日は誠にありがとうございました。 アルコール類の提供 お車で来られている方には、アルコール類の提供ができませんのでご了承ください。 食事後に渡す引き物の手配 引き物は2日間の労をねぎらうお品物です。寺院(宗教者)の方を含め、ご親族へ1世帯に1つお渡しします。以前に引き物をいただいたご経験があれば、ご準備が必要です。また、ご親族間で取決めをしている場合もあります。そちらを確認して、出されているようでしたらご準備が必要です。 引き物も葬儀社が手配してくれますので、ご安心ください。 監修:ティアアカデミー セレモニーディレクターを育成する組織として、入社する社員の教育や入社後の研修を実施。葬祭ディレクター技能審査(厚生労働省認定) 1級葬祭ディレクターの資格を持つ講師も在籍。独自の資格制度である「ティア検定」を創設し、毎年数百名の葬祭ディレクターの審査を実施している。 ティアアカデミーについて