家族葬の香典で気を付けるべきこと

「家族葬について」

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家族葬で香典は受け取る?
香典辞退や相場、香典返しなど疑問を一挙解消!

家族葬では香典辞退をすることもあり、一般葬に比べると戸惑いが生じがちです。このページでは家族葬における香典についての疑問に答えていく形で紹介していきます。人にはなかなか聞きづらい香典相場についてのお悩みも解消できますので、ぜひ参考にしてみてください。

家族葬における香典の基礎知識

家族葬では香典辞退をすることもあります。そのため香典辞退をする場合は、参列者が混乱しないようにその旨をはっきりと示すことが大切です。

また香典辞退を知らされて参列する場合は、故人と喪主の意向に従い無理に香典を渡すことは控えましょう。

下記の表では一般葬の香典の相場を故人との関係性に応じて紹介しています。家族葬だからといって香典金額に大きな変化が生じることはありません。香典金額の相場については一般葬とそこまで変わらないため、家族葬で香典金額に悩んでいる場合は参考にしてみてください。

家族葬の香典額平均

自分の親 26,000円
配偶者の親 36,000円
自分の兄弟・姉妹 24.000円

第4回葬儀に関する全国調査(鎌倉新書:2020年)

家族葬の香典で喪主側が気を付けるべきこと

家族葬の香典で喪主側が気を付けたいことは、主に上記のようなものが挙げられます。それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

家族葬と香典辞退

家族葬だからといって、必ずしも香典辞退をする必要はありません。基本的に喪主を含めた遺族の意向によって変わります。

香典辞退の主な理由は以下の2点です。

  • 香典返しの負担を減らす
  • 参列者の負担軽減

香典辞退をして香典返しの負担を減らすかどうかについては、遺族の間でよく話し合いましょう。

香典辞退の伝え方

香典返しの負担を減らすことで故人との時間をゆっくり取ることができるのも家族葬のメリットの一つです。香典辞退をするかどうかについては、遺族の間でよく話し合いましょう。

故人の訃報をお伝えする時に香典辞退の意志についても明記するのが一般的です。喪主によっては葬儀当日の受付にも張り紙などを用意し、香典辞退の旨を明記することもあります。

どうしても故人に弔意を示したい方もいるため、香典辞退の伝え方によってはトラブルになる場合もあります。
そのため香典辞退に際しては「誠に勝手ですが」「お気持ちだけでも頂戴いたします」などなるべく角の立たない表現を使用しましょう。また故人の遺志である場合は、「故人の遺志である」ということも忘れずに伝えるようにしましょう。

香典辞退に関しては葬儀社へ相談するのもおすすめです。「香典辞退の旨を記載した看板を設置する」など、具体的な提案をしてくれるでしょう。

また香典辞退の意を示していても、参列者や弔問者から「どうしても」と香典を出されることもあります。受け取る方、受け取らない方の差が出ないように対応をあらかじめ決めておきましょう
香典は弔意でもあります。相手の弔意を尊重する(受け取る)ことも選択肢のひとつです。

家族葬の香典返し

家族葬の香典返しは、基本的に一般葬と同じで問題ありません。
香典返しの相場は貰った香典金額の3分の1(3分の1返し)、もしくは半額(半返し)が一般的です。地域により慣習が異なる場合もあるため、事前に葬儀社に相談してみましょう。

香典返しのタイミングには、後返しと即返し(当日返し)の2種類があります。即返しの場合は香典をいただいた方全てにその場で同じ品物をお返しします。一方で後返しは四十九日の法要まで無事終わったことを報告する四十九日の法要後に香典返しを行います。

即返し(当日返し)を選択することで、後からの負担を減らすことができます。

会社からの慶弔金について

遺族が会社に勤めている場合、会社から慶弔金を受け取る場合もあります。
慶弔金は香典と違い福利厚生の1つでもあります。そのため慶弔金へのお返しは基本的に不要です。

家族葬の香典で参列者側が気を付けるべきこと

家族葬の香典に関して参列者側で気を付けたいマナーは主に上記の通りです。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

参列する場合のマナー

家族葬に参列する際のマナーとして、訃報連絡や葬儀のお知らせを前もってしっかり確認することが挙げられます。

訃報連絡やお知らせの中に、香典辞退に関する記載があれば香典を持参する必要はありません。

香典辞退を明記しているとはいえ、本当に香典を持参しなくていいのか不安になる方もいるでしょう。どうしても不安な場合は、念のために喪主側へ確認する、もしくは香典を念のため持参して参列することをおすすめします。

参列しない場合のマナー

訃報連絡に香典辞退に関する記載があれば、香典を送らないようにしましょう。

どうしても香典を渡したい場合は、前もって喪主側に確認します。もし了承されたら後日弔問して渡すか、現金書留による郵送で香典を送ります。

ちなみに相手がお返しする必要の無い弔電は家族葬でも断られるケースが少ないため、どうしても弔意を伝えたい場合には弔電を送るという方法もあります。

香典の金額に関するマナー

家族葬であっても香典の金額は一般葬と基本的に同じです。一般葬よりも小規模だからといって、香典を少なめに包む必要はありません。

香典の金額について、「4」「9」という数字はなるべく避けましょう。4や9という数字は「死」・「苦」という縁起の悪い言葉を想定させるためです。

香典の包み方に関するマナー

香典の表書きは宗派によって違いますので、事前に確認しておきましょう。

以下に、主な宗教における香典の表書きについて紹介していますので、参考にしてみてください。

仏教 「御霊前」「御香典」浄土真宗のみ「御仏前」
神道 「御霊前」
キリスト教 「御花代」「御花料」

香典の表書きは一般的に薄墨で書き、お札は新札を避けます。また肖像が裏向きでかつ下向きになるようそろえて入れるのがマナーです。

香典以外で弔意を表す方法

香典の代わりに、供花や供物を送ることでも弔意を示せます。

しかし家族葬の場合は供花や供物も辞退する旨が記載されている場合があります。供花や供物を送る前にこちらも必ず確認しましょう。

以下で供花や供物の一例を紹介していますので、参考にしてみてください。

また供花や供物については送る時の決まりごとがいくつかあります。詳しくは下記の記事で解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

香典の代わりに弔意を示せるもの一覧

供花 百合/洋ラン/菊 など
白を基調とした生花が一般的
供物 線香/ろうそく/お菓子/果物 など
「あとに残らないもの」を送るのがマナー

葬儀後に送る場合

後飾りの供花 百合/洋ラン/菊/デンファレ/オンシジウム/ピンポンマム など
白を基調とした日持ちのする花葬儀当日よりは少し色のある花でも良いとされています。
供物 線香/ろうそく/お菓子/果物 など葬儀中に送る供物と特に違いはありません

香典は故人への追悼の気持ちです。マナーに注意し、お互いを尊重した穏やかな家族葬を

家族葬では香典辞退しなければいけないルールは特にありません。しかし香典等に関する辞退を明記することもあります。

もし家族葬で香典を辞退する場合は参列者や参列できなかった方が混乱しないように、香典辞退の旨をはっきりと示しましょう。

ただし香典は弔意でもあるため、尊重する(受け取る)ことも選択肢のひとつです。

参列者側も家族葬のお知らせをしっかり確認し、家族葬において香典や供花・供物に関して辞退の意を示しているかどうかを把握する必要があります。

ティアではご遺族の意向に寄り添った家族葬を模索し、悔いのない家族葬をご提案します。もし香典以外にも家族葬に関する不安があるときは、ささいな事でもかまいませんのでティアへご相談ください。


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