法事・法要の参列のマナー

「法事・法要」

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1. 案内状の返信

法事・法要は身内で営まれることが多いものですが、四十九日法要や一周忌などは故人と生前親交の深かった友人・知人を招くこともあります。招待を受けた場合は遠慮せず、日程を調整してできるだけ出席するようにしたいものです。
案内状が届いたら、1週間以内には返信するようにしましょう。その際は出欠席の連絡だけではなく、ご遺族へひとこと添えておきたいものです。お見舞いの言葉や故人への思いなど、改まった文章でなくても構いませんので、素直に感じた思いを伝えてみましょう。やむを得ず欠席する場合は、事前に供物や生花、お香を送ったり、香典を送ることもあります。
生花は三回忌までは白い花を中心にしたアレンジメントにするとよいでしょう。香典を送る場合は、「御仏前」と表書きをし、現金書留で送ります。

2. 法事・法要の香典

法事・法要に出席する際には香典を包みます。料理代+引き物代で1万円くらいとなりますので、それを考えると金額は1万円~2万円程度を包むのが一般的です。ただし親戚間の事情や、故人やご遺族との付き合いの深さ、法事の規模などによって異なります。表書きは「御仏前」「御供物料」などが適当です。また、忌明法要までは「御霊前」としますが、浄土真宗は忌明法要前でも「御仏前」となります。水引は一周忌までは黒白、もしくは双銀の結びきり(京都、一部北陸地方では黄白の水引もあり)。三回忌以降は青白、双銀が用いられることが多いようです。
供物や香典の渡し方は、施主に「御仏前にお供えください。」と差し出します。

3. 法事・法要の服装

ご遺族・ご親族でない方が法要に出席する時は、略式喪服を着用するのが一般的です。七回忌以降は平服でも構わないとされていますが、男性ならダークスーツに白い襟付きシャツ、地味なネクタイ。女性でも黒を基調としたシンプルなスーツかワンピースが適当です。服装を迷われる場合、同席するご親族か年配の方に尋ねることをお勧めします。できるだけ法事にふさわしい節度ある服装を心掛け、特に女性の場合はアクセサリーやメイクも控え目にするなどの気配りが必要です。

4. 神道の法事・法要

法事・法要は仏教用語ですが、神道では「霊祭」といった追悼儀礼が行われています。その際に持参する現金の表書きは「御玉串料」「御神饌料」「御榊料」などとします。封筒は白封筒で構いませんが、仏教と同じく黒白もしくは双銀の水引の封筒を使用する場合もあります。

5. キリスト教の法事・法要

キリスト教では「記念会」という追悼儀礼が行われています。その際に持参する現金の表書きは「御花料」とします。封筒は白封筒で構いません。

6. 無宗教葬の場合

宗教的な要素を含んだ追悼儀礼は行われませんが、仏教の法事の時期に準じて四十九日や一周忌などを機に偲ぶ会などが行われる場合があります。現金を包む場合は白封筒に「御花料」と書いて渡すと無難です。