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カラフルな想いをキャンパスに

ティアはこの度、障がいがある方が描かれたアート「アール・ブリュット」とコラボレーションした、アップサイクルキャンドルを販売いたします。※商品の詳細は、[こちらの記事]でご紹介しています。今回の第1弾では、2つの作品を採用しています。そのひとつである「カラフルキリン」を描かれたyuikoさんについて、ご紹介します。

絵を描くこととの出会い
yuiko
さんが絵を描きはじめたのは、中学生の頃。友達につれられて参加した美術部の体験入部で、自分の絵を褒められたことがきっかけでした。そこから絵を描く楽しさを知り、高校生の頃まで創作を続けていましたが、薬の副作用により筆を取ることが難しくなってしまいました。その後、2022年に入院した際に、自閉スペクトラム症と診断をされました。その診断が、yuikoさんの人生を大きく変えることになります。それまでは理由も分からないまま闇のトンネルにいたところを、診断されたことで原因が分かり、光が見え、そこから少しずつ前を向けるようになったと語ってくれました。入院中の作業療法で久しぶりに色を塗った時、「やっぱり楽しい」と感じ、退院後、再び絵を描こうと本格的にアーティスト活動を開始されました。

色であふれる世界
yuiko
さんの作品の特徴は、なんといっても「カラフルさ」です。動物と植物が大好きで、色とりどりに表現されており、「気がついたらカラフルに描いていたんです。」と話してくれました。中学生の頃の美術部の顧問の先生に褒められた色彩感覚が今の作風につながっています。「動物や植物はどんな時でも受け止めてくれて、そばにいてくれる。言葉はないけど言葉以上に大切な関係。葉っぱを持っていると落ち着くんです」と語る言葉からも、yuikoさんの自然と寄り添う優しい感性が伝わってきました。

作品「カラフルキリン」について
「自分らしいキリンを描いてみよう」と思い立って生まれたのが、今回の作品です。固定概念にとらわれず、自由な色で描かれたキリンは、見ている人をほっとさせる不思議な力があります。「昔は首が長くて怖いと感じていたけど、調べてみたらキリンってすごくかわいくて、素敵なんです」と、キリンに惹かれていった気持ちを話してくれました。そんな想いを一つひとつ色に込めながら、特にツノの色合いを決めるときはワクワクが止まらなかったそうです。「この絵を見た人が、ほっこりした気持ちや優しい気持ちになってくれたら嬉しい」と語ってくれたその言葉通り、yuikoさんの作品には、まるでキャンドルの灯りのような温もりを感じます。

これからの夢
「今はまだ外に出るのが難しいけれど、いつか個展を開いてみたいです」という夢を語ってくれました。また、絵を描くことについては「今後も今と変わらず、好きだ!楽しい!と思ったことをたくさんやれたらいいな」と話してくれました。

yuikoさんの作品とコラボレーションした「アップサイクルキャンドル」は20251025日(土)26日(日)に愛知県のモリコロパークで開催される「東海エコフェスタ」にて、初販売を予定しています。ぜひ、当日はお気軽に会場へとお立ち寄りください。yuikoさんのカラフルなアートと再び灯りとして生まれ変わったロウソクの温もりを、実際に感じていただけますと幸いです。ティアはこれからも、アートとサステナビリティを通して、人と社会が明るく灯り続けるような取り組みを進めてまいります。

yuiko|京都
スケッチグラムジャパン認定アーティスト
2001年生まれ。中学で美術部に入り絵を描き始める。小・高での不登校や通信制高校卒業を経て、自閉スペクトラム症と診断。2022年の入院を転機に本格的な創作活動を再開。
動物や植物をモチーフにしたカラフルな作品が特徴で、言葉にできない感情を色彩で表現する。喜びも悲しみも作品の一部として描き出し、見る人の心に温かさややさしさを届けている。