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ボタニカルハチドリの物語

ティアはこの度、障がいがある方が描かれたアート「アール・ブリュット」とコラボレーションした、アップサイクルキャンドルを販売いたします。※商品の詳細は、[こちらの記事]でご紹介しています。今回の第1弾では、2つの作品を採用しています。そのひとつである「ボタニカルハチドリ」を描かれたCHABIさんについて、ご紹介します。

CHABIさんの歩み
CHABI
さんは、幼少期にご家族からの虐待やネグレクト(育児放棄)による影響で、知的な発達に遅れが生じました。学校に通うこともできず、文字の読み書きやコミュニケーションが難しい日々を過ごされてきました。そんな中で出会った医師から「先天的なものではなく、後天的なものだから、伸びしろがありますよ」と言われ、この一言がCHABIさんに希望をもたらしました。チャンスがあるなら勉強をしようと、そこから少しずつ努力を重ね、今では文字の読み書きや簡単なパソコン操作など、できることが増えてきました。

絵を描き始めたきっかけ
障がいがある人が通う施設で、職員の方に「絵を描いてみない?」と声をかけられたことが、きっかけでした。そのとき、人生で初めて色鉛筆を手に取り、夢中で紙に向かったそうです。以来、独学で色鉛筆やパステル、水彩絵具などを使いながら、描くことを続けています。

絵に込めた想い
CHABI
さんは「みんな色や形が違っても、たったひとつしかない奇跡の命」という信念を大切にされています。幼い頃から、"当たり前"のように思えることに尊さを感じていたそうです。「親がいること、温かい食事があること、お風呂に入れること」そんな日々の小さな幸せを噛みしめながら、「たった一度しかない今の人生を、後悔のないように生きてほしい」という願いを込めて絵を描かれています。ちなみにCHABIさんが"明日死ぬかもしれない"と思ったときに一番したいことは、「行きつけの中華料理屋で餃子を食べること」だそうです。

作品「ボタニカルハチドリ」について
ハチドリは、幸運・愛・喜びの象徴であり、悲しみの中にいる人に癒しをもたらす存在とも言われています。また、ハチドリと共に描かれた「ハイビスカス」は、神様の贈り物を意味します。CHABIさんは、「この作品をみた方が少しでも癒され、幸せな気持ちになってほしい」という想いを込めて描かれました。

アートとアップサイクルの力
CHABI
さんにとって、絵を描くことはただの趣味ではありません。「絵を描くことが大好きで、ずっとアイデアが浮かぶ」と話し、描くことで自分の気持ちを表現したり、生きた証を残せることに喜びを感じていると教えてくれました。絵を通して、自分を表現できることの楽しさを知り、少しずつ自信を持って生きられるようになったそうです。「絵を描くと、生きてる!って実感できるんです」と笑顔で語ってくれました。今回のアップサイクルキャンドルとのコラボについても、「他の障がいのあるアーティストにとっても、生きる力・描く力になると思います」との、まっすぐなお言葉をくれました。

CHABIさんの作品とコラボレーションした「アップサイクルキャンドル」は、20251025日(土)26日(日)に愛知県のモリコロパークで開催される「東海エコフェスタ」にて、初販売を予定しています。ぜひ、当日はお気軽に会場へとお立ち寄りください。CHABIさんの優しいアートと再び灯りとして生まれ変わったロウソクの温もりを、実際に感じていただけますと幸いです。ティアはこれからも、アートとサステナビリティを通して、人と社会が明るく灯り続けるような取り組みを進めてまいります。

CHABI|大阪
スケッチグラムジャパン認定アーティスト
2020年より独学で制作を始め、色鉛筆・パステル・水彩など多様な画材で創作を続ける。幼少期から抱えてきた思いや感情を表現する中で、描くことが生きがいとなる。
作品のテーマは「平和」「愛」「希望」「命」「共存」「繁栄」など、生命の尊さと可能性を讃える普遍的価値に根ざす。「命は有限、可能性は無限」という信念のもと、見る人が"今を生きる喜び"を感じられる作品を生み出している。